2014/11/15

リコーダー吹きの憂鬱

リコーダー吹きなのでリコーダーを練習する。
この時、練習を始める前の段階でリコーダー吹きにとって憂鬱な瞬間がある。

1つはいくら管を廻しても上部管・中部管・足部管が指と口にしっくり来ない憂鬱。どうがんばっても右手の小指がしっくり来ない。これは口に当ててる上部管の角度のせいで全体のバランスが悪く感じられるのか、と思って廻してみると、右手の小指はしっくりきたが今度は口か左手またはその両方がしっくり来ない。あれ、おかしい、と思って元に戻そうとすると今度は管同士の滑りが悪くて微調整ができない・・・という無限のスパイラルに陥っていく可能性に怯えねばならない。

もう1つはブロックがぴったりはまらない憂鬱。練習を始めようとまずブロックを頭部管に入れるのだが、中々定位置に付いてくれない。中に入りすぎたり外に出すぎたり。しかも唇に触れているので、微細なズレが気になってしょうがない。もともと滑りがいいようにはできていない部分なので、中に入りすぎた、外に出すぎた・・・とこれも無限のスパイラルに陥りがち。

この2つの憂鬱を乗り越えられる強靭な精神力を持つ者だけが、初めて練習にたどり着くことができる。

なんとも難儀な楽器だ。




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